TIPA®フレームワークでITプロセスを評価・改善しよう

TIPA®(Tudor IT Process Assessment)とは、ISO/IEC 15504の基準を応用し、組織に導入されたITプロセスの成熟度レベルを評価できるITプロセスアセスメントフレームワークです。ISO/IEC 15504は様々なプロセスフレームワークに容易に適用できるアセスメント手法を定義しています。ITIL®のためのTIPA®は、このISO/IEC 15504の柔軟性を応用して、ITIL®のプロセスアセスメントや成熟度レベルの測定、そのアセスメントに基づいたプロセスの改善活動を行えるフレームワークです。

プロセスアセスメントを実施することで、自社のプロセス成熟度レベルを把握ができるだけでなく、改善に向けた将来的な目標設定もできるため、現状のプロセス評価は、どのような組織のどのようなITプロセスの導入においても重要なステップです。

ITIL®のためのTIPA®

TIPA®は、ルクセンブルグに拠点を置くリサーチセンタCRP Henri Tudor(英語)の中でもISO/IEC 15504およびISO/IEC 20000の開発やレビューにも従事した研究者のチームにより、7年間もの歳月をかけて製品化されたフレームワークです。ITサービスマネジメント分野で標準化されたITIL®プロセスアセスメントの手法へのニーズがあったため、そのデファクトスタンダードで、世界中のあらゆる組織に適用されているITIL®をISO/IEC 15504と組み合わせる形で開発されました。

ITIL®プロセスの継続的改善を達成する観点から、ITIL®のためのTIPA®は、ベンダニュートラルで、体系的なプロセスアセスメントのフレームワークを提供します。ITIL®のためのTIPA®の主要な利点は、自社のITSMプロセスの現在の成熟度レベルを客観的で体系的に理解できるようなる視点を得られることです。組織の役に立つことは:

  • 強み、弱み、および改善すべきエリアを特定できる
  • 改善のための達成目的を定義できる
  • 進捗をモニタリングし、改善活動の価値を実証できる