プラクティスとしてのTIPA®アセスメント
TIPA®アセスメントでは、アセスメントプロジェクトを6段階に区切り、アセスメントを段階ごとに実施する手法を採用しています。
TIPA®の手法として、各段階にはそれぞれの段階で何を実施するかの概要が明記されています。また、段階毎の目的、達成目標、関係する役割、インプット・アウトプット、支援ツール、および状況に合わせた進め方を提供します。例として、定義段階の実施概要を以下のクイックリファレンスカードにまとめています。
定義段階のクイックリファレンスカード
目的:アセスメントプロジェクトの範囲の決定、インタビュー対象者の選別、サービス契約書の合意、およびアセスメントの適用範囲の合意
- 関係する役割
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- SPO アセスメント・スポンサ
- SALE セールスマネージャ
- LEAD リードアセッサ
- COO アセスメントコーディネータ
- インプット
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- ITサービスマネジメントプロセスのアセスメントへの要求事項
- 顧客の要求事項
- 達成目標
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- O1. サービス契約の合意
- O2. アセスメント適用範囲の合意
- ツール
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- T1. TIPA®アセスメントプレゼンテーション
- T2. 作業工数見積りツール
- T3. サービス契約書テンプレート
- T4. TIPA®手法のチェックリスト
- T5. アセスメントコーディネータ用チェックリスト
- T6. 組織状況把握チェックリスト
- T7. インタビューの計画およびフォローアップ用テンプレート
- T8. アセスメントチーム可用性確認テンプレート
- T9. アセスメント適用範囲についての合意書テンプレート
- アウトプット
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- D1. サービス提案書
- D2. 組織の状況についての情報
- D3. インタビュー計画
- D4. アセスメントチームの可用性計画
- D5. アセスメント適用範囲についての合意書
- 状況に合わせた進め方
- 内部チームがアセスメントプロジェクトを実施する場合、正式なサービス契約書の準備、および合意は必要ありません。この場合、DEF.6、およびDEF.7のタスク(詳細はセクション4.4.3を参照)を省略できるかもしれません。内部アセスメントの場合、定義段階のタスクでの作業のいくつかは、DEF.10に省略できるでしょう。